30歳独身彼氏なし上京物語

東京なう。

地元に１８年、福岡に１２年。

30歳独身彼氏なし東京１年生になりました！

自分が上京するなんて思ったこともなかった。

なんとなーくずっと福岡にいるんだろうなぁって思ってた。

そんな私の上京物語。

契約が満了する

有期雇用の契約社員の契約が満了が迫ってきていた。

給料は安かったし、いやなこともあったけど、すごく楽しい職場だった。

大人になってこんなに友達できるんだってくらい友達ができたし、

事務職ではいったけど、専門職のお手伝いもさせてもらえた。

働いていく中で事務職はもしかしたら向いてないのかもって思うようになっていた。

専門職の手伝いは大変だったけど楽しくて、やりがいもあった。

事務をするなら同じ業界か？

専門職挑戦してみる？

３０歳ほぼ未経験で雇ってくれるところなんてないよね？

それ以外にやりたい仕事ってなんだろう？

ずっと自問自答する日々。

でも答えはでなくて、うまくいく未来が見えなくてかなり病んでた。

転職先を紹介してもらう

そんなとき、元々同じ会社だった先輩に飲みに誘われる。

「あなたはこの業界を続けた方がいい。別業界にいくのはもったいない。」

認められた気がして少し嬉しかった。

「わたしも続けられたらなって思ってました。」

正直に答えた。

「知り合いの会社に聞いてみてあげるよ！」

こんなことあるんだって思ってびっくりした。

とっても嬉しかったけど、半信半疑で聞いていた。

あんまり期待しないほうがいいなって思ってた。

期待しすぎて何もなかったとき辛いから・・ネガティブ人間の危機回避。

数週間後。

先輩にまた飲みに誘われた。

「知り合いの会社が募集してるからぜひ来てほしいって！」

えええええ！！そんなあっさり？

先輩がかなり推してくれたらしい。ほんとうにありがたい。

「でも勤務地が東京なんだ。東京行ける？」

東京！？？？それは聞いてない！！

絶対いやだ！とは思わなかったけど、不安だった。

漠然と東京がこわかった。

「それはちょっと迷いますね。考えさせてください。」

即答はできなかった。人生が大きく変わると思った。

「強制じゃないからね。あなたの人生だからしっかり考えて決めていいよ。」

優しい言葉が返ってきて少し安心した。

後日、採用担当の人が福岡に出張できているということでご挨拶させて頂いた。

採用担当の方もじっくり考えてくださいとのことだった。

迷った

仕事としては私にはもったいないくらいの話だと思う。

東京で生活費はあがるかもしれないけど、給料は確実にあがる。ボーナスももらえる。

ずっと事務職するよりはきっとやりがいのある仕事だと思う。

友人に相談すると意見は半々といった感じ。

「東京なんて住む場所じゃないよ！！」

「福岡が１番だよ。きっと後悔すると思う。」

「こんないい話ないよ！がんばりなよ！」

「あなたならどこでも生きていけるよ。応援するよ。」

こんな感じ。びっくりするくらい反対する人もいた。

夢を追いかけていくーとか漠然と東京に憧れがあっていくーとかじゃないのに

こんなにも反対されたりするなんて東京ってすごいなって思った。

すっごい決意を持っていく場所なんだなって。

だからこんな東京の歌があるんだなって。

6年付き合った彼氏にフラれる

その中でも一番聞かれたのは彼氏はどうするの？ってことだった。

正直関係ねえよと思ってた。

年齢のこともあってか周りが私以上に心配してた。

なんとなくこの人とは結婚しないんだろうなとは思ってた。

正直この年齢で彼氏がいないってことがダサいって思ってたから付き合ってたし、

周りには言ってなかったけどぜんぜんうまくいってなかった。

別れる？東京行くって言ったら止められるのかな？

言うタイミングを見失ってる中、彼氏からフラれた。

ほんと笑っちゃうような話なんだけど、好きな人ができたんだって。

６年も付き合ったのに電話１本だった。

これまでなに迷ってたんだよって思った。そんな自分がだせえと思った。

別れようかとも思ってたのにめっちゃ泣いた。

別れたくなかったのか、30歳で彼氏がいない人間になるのがこわかったのか、

どっちでつらかったのか分からない。どっちもなのかな。

悲しみが通り越したときに東京に行く決心ができた。

転職を決める

就職させて頂きたいことを先輩から会社に伝えてもらう。

もう後戻りはできない。

そこから顔合わせや人事的な手続き、家探しなどで

数ヶ月間で何度も東京⇔福岡を往復した。

精神的にも肉体的にも疲れた。

会社が交通費を出してくれたときもあったけど、それでもお金はかなりかかった。

遠方に転職するってこんなにも大変なんだなと実感した。

クソ大東京

３０歳独身彼氏なし。いざ東京へ。

この選択があってるのか間違ってるのかは今でも分からない。

やらずに後悔よりやって後悔。

くるかこないかより、来てからどうするかってことが大事。

未来はどうなるか分からないし、

もしかしたら来年にはもう別の場所にいるかもしれないけど、

今はもうちょっと頑張ってみようと思うよ。